近畿/ 兵庫県

丹波篠山 たんばささやま

篠山地方は、古代、中世を通して農耕文化や仏教文化を中心に早くから人々の暮らしが営まれてきた土地柄です。中世末期には、波多野氏が八上城を拠点として丹波一円に勢力を広げるも、天正7年、明智光秀の丹波攻めにより落城します。慶長14年には、徳川家康の命による天下普請で築城された篠山城6万石の城下町として丹波地方の政治、経済、文化の拠点として、栄えました。

丹波篠山の見どころ

篠山城跡・大書院

1609年、徳川家康は大阪城攻略の拠点として「笹山」という小高い丘に城を築かせました。わずか6ヶ月余りで完成したその城が篠山城です。昭和19年の火災で焼失するまで335年間篠山城二の丸にあった大書院を約半世紀ぶりに復元しました。古式の建築様式や荘厳な装飾も全て往時の雰囲気を再現しています。

交通 JR篠山口駅西口より 神姫グリーンバスにて「二階町」下車、徒歩約5分

青山歴史村

旧篠山藩主青山家の別邸でした。長屋門をはじめ、全国的にも珍しい漢学書関係の版木や、ねずみ草紙絵巻など、江戸期の歴史と文化の資料が数多く展示されています。

交通 JR篠山口駅西口より 神姫グリーンバスにて「二階町」下車、徒歩約5分

安間家史料館

安間家は篠山藩主青山氏の家臣の一般的な徒士住宅だったもの。内部には、安間家で使用されていた食器や家具などがあり、当時の暮らしぶりがうかがえます。

交通 JR篠山口駅西口より 神姫グリーンバスにて「二階町」下車、徒歩約15分

河原町妻入商家群

間口が狭く奥行きが長い妻入商家の町並みが約600m続く。国の重要伝統的建造物群保存地区で、千本格子や荒格子、袖壁、うだつなどが往時の城下町の姿を今に伝えます。

交通 JR篠山口駅西口より 神姫グリーンバスにて「本篠山」下車、徒歩すぐ

王地山公園

篠山城跡の東方に位置する小高い丘「王地山」。平安遷都を前に、王城候補地の一つに選ばれたことから「王地山」と名付けられたといわれています。春は梅や桜、秋は紅葉の「もみじ谷」があります。「まけきらい稲荷」では江戸時代の伝説が残っており、その名や由来にあやかって受験生が参拝に訪れます。

交通 JR篠山口駅西口より 神姫グリーンバスにて「上立町」下車、徒歩約5分

春日神社(能舞台)

1861年、時の藩主青山忠良より寄進された屋外の能舞台。建設当時、箱根より西では最も立派なものだといわれた舞台です。200余年の歳月を経た現在も、元旦の「翁」、春の「春日能」の年2回の能会や狂言が奉納され、雅やかな芸術文化を今に伝えています。

交通 JR篠山口駅西口より 神姫グリーンバスにて「春日神社前」下車、徒歩すぐ

歴史美術館

明治24年に建てられた木造裁判所を美術館に改修。館内には、古くから美術工芸に優れていた篠山ならではの名品の数々が展示されています。

交通 JR篠山口駅西口より 神姫グリーンバスにて「春日神社前」下車、徒歩約3分

福住(ふくすみ)の町並み

篠山城下町地区に続く市内2地区目の国の重要伝統的建造物群保存地区。篠山から京都に向かう西京街道沿いに位置し、江戸時代に宿場町として発展した町並みは、妻入りの建物を中心に宿場町とそれに隣接する農村集落の歴史的風致を今に伝えます。

交通 JR篠山口駅西口より 神姫グリーンバスにて「篠山営業所」行き終点下車、「福住」行きに乗り換え終点下車、徒歩すぐ
JR園部駅より 京阪京都交通バスにて「福住」下車、徒歩すぐ

丹波篠山の年中行事

大国寺と丹波茶まつり

6月上旬
茶の里会館周辺

兵庫県内随一の茶どころとして有名な篠山市味間奥地区。虚無僧らによる「丹波茶壺道中」や煎茶・抹茶のお茶席など、新茶を存分に楽しんでいただけます。

丹波篠山デカンショ祭

8月15日・16日
篠山城跡周辺

丹波篠山夏の風物詩、デカンショ祭は、日本屈指の民謡の祭典。日本最大の木造ヤグラを囲んで踊る総踊りは迫力満点。どなたでも参加できます。

丹波篠山の工芸品

丹波焼

瀬戸、常滑、信楽、備前、越前と共に日本六古窯の一つに数えられ、その発祥は平安時代から鎌倉時代はじめといわれます。窯が開かれてからおよそ800年受け継がれた伝統技術で、温かみある素朴な「生活用器」を中心に、今日まで焼き続けています。

王地山焼

江戸時代末期の文政元年、時の藩主、青山忠裕が、王地山の地を選び京都から名工欽古堂亀祐を招いて指導させました。明治時代、廃藩とともに藩窯は消滅しましたが、昭和63年に再興されました。

丹波杜氏

南部杜氏(岩手県)、越後杜氏(新潟県)と共に日本三大杜氏の一つに数えられます。300年以上の長い歴史と伝統に育まれた匠の技が生み出す日本酒は丹波杜氏の自慢です。

丹波木綿

宝永年間(1710〜1740)から良質の綿が盛んに栽培され、これを手で紡ぎ、糸として織り、一家の衣料として使われてきました。現在では「兵庫県伝統工芸品」として指定を受け、「希少伝統工芸品」として顕彰されています。

丹波篠山の味・ぐるめ

丹波篠山黒豆(黒枝豆)

丹波篠山黒豆は粒が大きく、つやと味の良さは抜群です。正月の煮豆には欠かせません。また、10月上旬から2週間程期間限定で楽しめる丹波篠山黒枝豆は、その味を求めてたくさんの方が篠山を訪れています。

丹波篠山山の芋

篠山の気候と土質が育てる丹波篠山 山の芋は、粘りが強く、だし汁でゆるめて食べると絶品です。

丹波篠山牛

自然環境に恵まれた篠山で育てられる高級牛肉。日本三大和牛の一つ「神戸ビーフ」のふるさとでもあり、和牛特有のうま味、質の良さが味わえます。

丹波篠山米

丹波篠山盆地特有の昼夜の寒暖差が大きいことや、清らかな水が豊富にあることから、「東の魚沼、西の丹波篠山」として、その美味しさが高く評価されています。

丹波松茸

形、香り、そして口当たりの良さで日本一と評されるのが、「丹波松茸」。最近は、収穫量の減少もあって、非常に高価な逸品となっています。

丹波栗

江戸時代に丹波の大名が将軍に献上したことや、参勤交代で丹波を通行する武士たちが栗を買い求めて諸国へもたらしたことから「丹波栗」の名が全国に広まり、大栗の代名詞とされています。

ぼたん鍋

代表的な「ぼたん鍋」は明治期に篠山で生まれ、多紀連山周辺は名産地で日本一と言われています。丹波独特の冷え込みが厳しくなってくるころ、丹波篠山の冬の味覚として登場します。
 農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で兵庫県を代表する郷土料理として選定されています。

丹波茶

丹波茶の歴史は古く、千二百年前の「日本史略記」という文献に丹波に茶樹を植えたという記録が残っています。江戸時代には篠山藩の特産物として大阪へ出荷され、藩の収入の多くを占めました。江戸後期の記録によれば、大阪で流通する茶の半分に当たる量が丹波茶であったといわれています。

篠山まるごと丼

篠山産のコシヒカリ、肉(篠山牛、猪、鹿、鶏)、根菜を使用したご当地丼ぶりです。各取扱店が工夫を凝らして、丹波篠山の特産品がまるごと味わえるこだわりの丼を提供しています。

交通
JR福知山線 篠山口駅西口より篠山営業所行きの神姫グリーンバスで「二階町」バス停下車、徒歩約5分
問い合わせ
篠山観光案内所
TEL:079-552-3380 / FAX:079-552-3561
URL: http://tourism.sasayama.jp/association/

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