丹波篠山 たんばささやま
篠山地方は、古代、中世を通して農耕文化や仏教文化を中心に早くから人々の暮らしが営まれてきた土地柄です。中世末期には、波多野氏が八上城を拠点として丹波一円に勢力を広げるも、天正7年、明智光秀の丹波攻めにより落城します。慶長14年には、徳川家康の命による天下普請で築城された篠山城6万石の城下町として丹波地方の政治、経済、文化の拠点として、栄えました。
丹波篠山の見どころ
篠山城跡・大書院
1609年、徳川家康は大阪城攻略の拠点として「笹山」という小高い丘に城を築かせました。わずか6ヶ月余りで完成したその城が篠山城です。昭和19年の火災で焼失するまで335年間篠山城二の丸にあった大書院を約半世紀ぶりに復元しました。古式の建築様式や荘厳な装飾も全て往時の雰囲気を再現しています。
青山歴史村
旧篠山藩主青山家の別邸でした。長屋門をはじめ、全国的にも珍しい漢学書関係の版木や、ねずみ草紙絵巻など、江戸期の歴史と文化の資料が数多く展示されています。
安間家史料館
安間家は篠山藩主青山氏の家臣の一般的な徒士住宅だったもの。内部には、安間家で使用されていた食器や家具などがあり、当時の暮らしぶりがうかがえます。
河原町妻入商家群
間口が狭く奥行きが長い妻入商家の町並みが約600m続く。国の重要伝統的建造物群保存地区で、千本格子や荒格子、袖壁、うだつなどが往時の城下町の姿を今に伝えます。
王地山公園
篠山城跡の東方に位置する小高い丘「王地山」。平安遷都を前に、王城候補地の一つに選ばれたことから「王地山」と名付けられたといわれています。春は梅や桜、秋は紅葉の「もみじ谷」があります。「まけきらい稲荷」では江戸時代の伝説が残っており、その名や由来にあやかって受験生が参拝に訪れます。
春日神社(能舞台)
1861年、時の藩主青山忠良より寄進された屋外の能舞台。建設当時、箱根より西では最も立派なものだといわれた舞台です。200余年の歳月を経た現在も、元旦の「翁」、春の「春日能」の年2回の能会や狂言が奉納され、雅やかな芸術文化を今に伝えています。
丹波篠山の年中行事
丹波篠山の工芸品
丹波篠山の味・ぐるめ
丹波篠山黒豆(黒枝豆)
丹波篠山黒豆は粒が大きく、つやと味の良さは抜群です。正月の煮豆には欠かせません。また、10月上旬から2週間程期間限定で楽しめる丹波篠山黒枝豆は、その味を求めてたくさんの方が篠山を訪れています。
ぼたん鍋
代表的な「ぼたん鍋」は明治期に篠山で生まれ、多紀連山周辺は名産地で日本一と言われています。丹波独特の冷え込みが厳しくなってくるころ、丹波篠山の冬の味覚として登場します。
農林水産省選定「農山漁村の郷土料理百選」で兵庫県を代表する郷土料理として選定されています。
- 交通
- JR福知山線 篠山口駅西口より篠山営業所行きのウイング神姫バスで「二階町」バス停下車、徒歩約5分
- 問い合わせ
- 篠山観光案内所
- TEL:079-552-3380 / FAX:079-552-3561
- URL: http://tourism.sasayama.jp/association/