古河 こが
歴史と伝統が息づくまち・花桃の里
古河市は、関東のドマンナカ、茨城県の最西端に位置し、利根川・渡良瀬川に面した水と緑が豊かな自然と、歴史と伝統にはぐくまれた都市です。現在も市内には城下町・宿場町の名残を残す街並み、多くの寺社が点在します。また古河歴史博物館をはじめとし、篆刻美術館など、古河駅西口には歴史的文化施設が集中しています。花桃の里、古河公方公園(古河総合公園)には6種類1700本の桃の花が咲き乱れ、訪れる人々の目を楽しませます。
古河の見どころ
古河歴史博物館
関東地方の中央に位置し、室町時代以来の城下町として栄えた古河。その古河城出城跡に平成2年に開館しました。周辺の景観を生かしたこの建物は、1992年の日本建築学会賞・1996年の公共建築賞を受賞しています(設計=吉田桂二)。常設展示は、古河藩家老鷹見泉石が収集・記録・研究した貴重な蘭学資料を紹介する「鷹見泉石と洋学」、原始古代から近代にいたる古河の歴史を紹介する「古河の歴史」、幕末から明治期にかけて活躍した小山霞外・河鍋暁斎・奥原晴湖らの書画を紹介する「古河の文人たち」の3室。また、ホールにはオランダ楽器ストリートオルガンがあり、異国の音色を楽しむことができます。
古河文学館
茨城県内初の文学館が、平成10年に開館しました。大正ロマンの香りが漂う洋館で、歴史小説の第一人者である永井路子、推理作家の小林久三、時代小説から現代小説まで幅広く活躍中の佐江衆一、詩人の粒来哲蔵、、粕谷栄市、山本十四尾、歌人の沖ななも、児童文学者の一色悦子、金田卓也をはじめとする、古河ゆかりの作家の作品や、児童文学史に大きな足跡を残した絵雑誌「コドモノクニ」の原画など、数々の貴重資料を展示するだけでなく、誰もが気軽に立ち寄って楽しめる「広場」も提供いたします。コンサートや朗読会などにも使用されるサロンや講座室など、新しい芸術文化情報の発信基地にふさわしい空間設計が特徴です。
篆刻美術館
平成3年春に開館した日本で初めての篆刻専門の美術館です。旧城下町の石町通りに面して3階建て石倉を改修したもので、展示室も当時の雰囲気を残しています。篆刻は書道芸術のひとつで、700年ほど前に中国でおこりました。四書・五経や漢詩などから語句を選び篆書という古文字を用いて柔らかい小さな石に刻んで押したものを鑑賞するものです。館内には、古河出身の故生井子華の遺作を中心に、日本の歴史的作家の作品を常設展示しております。また、本建物は国の登録有形文化財です。
永井路子旧宅
古河市名誉市民の直木賞作家、永井路子さんが幼少期(約20年間)を過ごした旧宅が保存・修復されました。木造2階建てで、延べ約140平方メートル。江戸時代末期に建てられた蔵造り。永井さん幼少時代の写真や年表などが展示されています。
鷹見泉石記念館
古河城の余材を使って建てたと伝えられている泉石の晩年の住まいを改修したもの。江戸時代に作られたものとしては唯一のヨーロッパ一国図『新訳和蘭国図説』など、数々の研究に没頭した住居です。海外情報について教えを請う幕府の役人たちが泉石のもとを訪ねたといいます。屋敷内に珍木「楓樹(ふうじゅ)」があることから、この屋敷は「楓所(ふうしょ)」と呼ばれていました。母屋のお休み処では、お茶のサービスが受けられます。閑静なたたずまいの中で、泉石をしのんで一休みしてはいかがでしょうか。
奥原晴湖画室
鷹見泉石記念館に隣接する明治の南画界を代表する女流画家“奥原晴湖”の画室で繍水草堂と呼ばれます。奥原晴湖は古河藩士池田家に生まれ、江戸へ出て活躍した画人です。故奥原ミチ子氏の遺志により、奥原晴湖画室の寄付申し入れがあり、歴史博物館南側に移築しました。昭和4年に古河へ移築されたのは、熊谷にあった画室の一部ですが、今回の移築工事にあたっては、すべてではありませんが、熊谷にあった当初のかたちをなるべく再現いたしました。庭石の一部に、古河城の砥石が再利用されています。
古河公方公園(古河総合公園)
日本で初の受賞となる「ユネスコ メリナ・メルクーリ国際賞」を受賞した公園。25ヘクタールにおよぶ広大な自然の中に、四季折々に咲く、美しい花々が訪れる人を和ませてくれます。春には矢口、源平、菊桃、照手など6種類の桃の花が咲き誇り、まさに桃源郷を思わせる情景が広がります。初夏になるとふじ、はなしょうぶ、あじさいが見どころ。夏には大賀一郎博士が、古代蓮の実を発掘し発芽させた「大賀蓮」が2000年の時を経て、訪れる人々を楽しませてくれます。
古河の年中行事
古河桃まつり
昭和52年(1977年)より開催されている「桃まつり」は古河を代表する祭のひとつです。現在では、観賞用の花桃が多数植えられている公園は珍しいとされ、毎年大勢の来場客で賑わいます。開催期間中は、野点や物産品即売会の他、盛り沢山のイベントが催されます。
古河花火大会
古河の夏の風物詩と言えば、古河花火大会です。古河ゴルフリンクスで開催される光の祭典は、目玉である三尺玉をはじめ、ワイドスターマインなどが盛大に夜空に打ち上げられ、大勢の観客を魅了します。
古河関東ド・マンナカ祭り
『関東のおへそ』にふさわしく始まった老若男女全員集合のお祭です。ダンス等のステージイベント、神輿・山車・民俗芸能等もあり、“楽しく・おいしく・にぎやか”な祭です。また、市内の事業所約100店が出店し、毎年多くの来場客で大変賑わいます。
古河菊まつり
会場内には、市内外の菊の愛好家の方々が丹精込めて育てた、盆養や切り花、五鉢組を初め、懸崖・株造り・盆栽・千輪咲などの特殊作を含め1800鉢もの色鮮やかな菊の花が趣向を凝らし、多彩な形で展示されています。最高の菊を一目見ようと毎年大勢の人でにぎわいます。また、会場内では菊苗の販売も行っています。
さんさんまつり
さんさんまつりは、農業、商工業それぞれの技術の向上と郷土に伝わる伝統文化の素晴らしさを伝えていくことを目的に始まりました。
多数の模擬店が出店され、お囃子の演奏や神輿、山車が練り歩く迫力のあるお祭りです。
古河よかんべまつり
古河商工会議所青年部が中心となり、市民の交流を図れる場の確立や市内の農商工業及び観光のPRの場とし、地域産業の活性化を図る目的として開催されています。市内の100を超える事業所が出店するほか古河市の姉妹都市の特産品等が販売されます。イベントについても毎年いろいろと企画(子ども達に人気のキャラクターショーやフラダンスなど)され、開催2日間はたくさんの人で賑わいます。
古河の工芸品
古河の味・ぐるめ
鮒甘露煮
国内産の良質な鮒でじっくり手間隙かけて作りました。カルシウムなどの栄養豊富な伝統ある郷土の味です。
【販売店】
木村屋甘露煮店 茨城県古河市中央町1−8−10
TEL:0280−22−0679
田村屋 茨城県古河市中央町1−1−8
TEL:0280−22−0023
㈱ぬた屋 茨城県古河市中央町3−8−5
TEL:0280−22−4127
㈱野村甘露煮店 茨城県古河市本町4−3−14
TEL:0280−32−0882
古河のどぶろく
古河縁の著名人4名の方が命名。有機肥料で育てた自社のお米を使い、全て手作業で仕込んだお酒です。
【販売店】
㈱森ファームサービス
茨城県古河市上片田420
TEL:0280-77-0011
元のお米で、素朴な“どぶろく”の味を造りました。酸味が穏やかで米の風味・甘みが存分に味わえる仕上がりになっています。
【販売店】
青木酒造㈱
茨城県古河市本町2-15-11
TEL:0280-32-5678
許我どら焼(こがどらやき)
こだわりの手焼きで焼き上げ、古河市出身の篆刻家、生井子華先生の篆刻文字『許我』の焼印を一つ一つ手押ししています。
【販売店】
㈲明石屋本店 茨城県古河市横山町1−10−44
TEL:0280−22−0012
食遊三和季節元気セット
古河市の農家のお母さんたちが地元の食材を用いて作った、100%無添加の『体の中から元気になれる』詰め合わせです。
【販売店】
食遊三和 茨城県古河市東諸川7
TEL:0280−76−0103
御家寳(ごかぼう)
古河城主に命名され、諸大名や旅人にも愛された『御家寳』。きな粉の素朴で香ばしい独特な風味の伝統の味です。
【販売店】
㈲御家寳屋商店 茨城県古河市横山町3−2−24
TEL:0280−22−0578
- 交通
- JR宇都宮線JR湘南新宿ラインJR上野東京ライン 古河駅下車東武日光線 新古河駅下車
- 問い合わせ
- (一社)古河市観光協会
- TEL:0280-23-1266 / FAX:0280-23-3088
- E-mail: shoukou@city.ibaraki-koga.lg.jp
- URL: http://www.kogakanko.jp/