小川 おがわ
和紙のふるさと おがわまち
周囲を豊かな自然と外秩父の山々に囲まれ、町の中央に槻川が清らかに流れる小川町は、1300年の歴史を誇る小川和紙をはじめ、酒造、建具、裏絹などの伝統産業で古くから栄え「武蔵の小京都」と呼ばれています。歴史を秘めてたたずむ史跡や往時の面影をとどめる建物などが、かつての風情を今に伝えています。郊外には、県内の伝統的手工芸品を集めた「埼玉伝統工芸会館」」があり、手すき和紙体験などが楽しめます。3月下旬には、仙元山の麓でカタクリの可憐な花が咲き誇り、穏やかな春の訪れを告げてくれます。
小川の見どころ
埼玉伝統工芸会館
生活に潤いと美しさをもたらす埼玉県内の伝統的手工芸品20産地30品目が常時展示されています。館内の和紙工房では和紙づくりの職人技を間近に見学でき、体験することもできます。物産館では、小川和紙をはじめとする物産品を販売しています。「麺工房かたくり」では、地元の小麦を自家製粉して作った本格的手打ちうどんやそばが好評です。
伝統工芸会館前下車 徒歩1分
仙元山見晴らしの丘公園
仙元山の中腹にある自然を生かした公園で、四季折々の豊かな表情を見せてくれます。人気は小川町を眼下に眺めながら爽快に滑り降りる全長203mのローラーすべり台で、子供から大人まで楽しめます。遊具のあるワンパクエリアや展望台などもあり、楽しいひと時をすごせます。
関越自動車道嵐山小川ICより12分
小川町和紙体験学習センター
短時間の紙すき体験から、もう一歩踏み込んだ形での体験をしていただける施設です。紙すきの行程を中心にして、手すき和紙作りの流れを追っていく1日体験教室や、原料の仕込みから作業を行う、4日間の本格的な総合体験教室などを開催しています。
小川の年中行事
小川の工芸品
小川和紙
小川町を象徴するものはなんといっても手すきの小川和紙です。中でもコウゾだけを使用した「細川紙」の製紙技術は国の重要無形文化財となっています。1,300年の時を経て守り育てられてきた小川和紙は、温もりと優しさが織りなす繊細な美と、悠久の時を耐える強靭さが備わっています。
絹織物
奈良時代に誕生したと伝わる「小川絹」または「武蔵絹」という絹織物。今は裏絹産地として京都を中心に各地に出荷されます。
ユネスコ無形文化遺産「細川紙」
平成26年11月、小川町に伝承されている細川紙を漉く技術が「和紙:日本の手漉き技術」として、石州半紙(島根県)・本美濃紙(岐阜県)とともに、ユネスコ登録されました。
建具
周辺の西山材を使って発展してきました。特に細工を施した障子には評価があり、職人の技が木の香りと木目の美しさを際立たせます。
小川の味・ぐるめ
忠七めし
日本五大名飯の一つ「忠七めし」は、八代目当主で気骨のある料理人だった八木忠七が明治の偉傑・山岡鉄舟居士から「料理に禅味を盛れ」と示唆され、苦心を重ねた末に創始したものです。鉄舟居士が極めた「剣・禅・書」三道の意を取り入れ、日本料理の真髄である「風味と清淡」の味が今も受け継がれています。
のらぼう菜
アブラナ科で甘味があり、食感も良く、アクの少ない野菜です。また、ビタミンCも小松菜の約二倍強と多く、栄養価も豊富です。
江戸中期に関東群代の伊奈備前守が、その種を農民に配布し、栽培の奨励をしたことにより、「天明・天保の大飢饉」の際に、飢えを救ったとされる伝統野菜です。
- 交通
- 東武東上線・JR八高線小川町駅下車
- 問い合わせ
- 小川町にぎわい創出課
- TEL:0493-72-1221 / FAX:0493-74-2920
- URL: http://www.town.ogawa.saitama.jp/