九州/ 福岡県

朝倉 あさくら

人 自然 歴史が織りなす 水ひかる朝倉

福岡県の中央に位置する朝倉市は、市域の半分以上が山林であり、その山林に育まれた水と南に流れる九州一の規模を誇る筑後川が街を潤しています。市の北部に位置し“筑前の小京都”と呼ばれている“秋月”は周囲を山に囲まれた盆地にあり、戦国時代から城下町として栄えたところです。そのため、地区内各所に往時の名残りがあり、歴史と自然を訪ねて全国から多くの観光客が訪れます。また、草木染めや葛、そして手漉き和紙等の水に育まれた産業が盛んです。お正月には“蒸し雑煮”という蒸すタイプの珍しい雑煮が各家庭で食べられています。

朝倉の見どころ

甘木公園

朝倉市の市街地に位置し、通称丸山公園とも呼ばれています。総面積31.7ha。静かな自然環境に恵まれた市民の「憩いとくつろぎの広場」で、県下屈指の桜の名所として知られています。桜は、公園の中央にあるひょうたん型の池(2.7ha)をぐるりと囲むようにしてソメイヨシノなど約4000本が咲き乱れます。池に映える満開の桜は圧巻。桜のシーズン中は、夜間のライトアップもあり、夜桜も楽しめます。

交通 西鉄「甘木営業所」バス停より徒歩10分

秋月(秋月城跡)

清流と山に囲まれ筑前の小京都と言われる城下町秋月。町並みは、武家屋敷や土塀、苔むした石垣、格子がつづき、今も古に逢えるまちです。平成10年4月に、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

交通 甘木鉄道甘木駅で下車、甘木観光バス秋月線で20分

国指定 平塚川添遺跡公園

弥生時代の幾重もの環濠をもつ低地性環濠集落遺跡公園。
公園内には、祭殿や首長館、竪穴式住居、高床式倉庫などを復元し、環濠には水を入れています。また建物以外にも、古代の森復元も行っています。公園入口の体験学習館では、遺跡の紹介と古代技術の体験「勾玉作り・火起こし等」ができるようになっています。 

交通 西鉄・上浦駅より徒歩15分/大分自動車道 甘木ICより車3分/「甘木IC」バス停より車で5分

あまぎ水の文化村

寺内ダム湖畔にある「あまぎ水の文化村」は楽しく遊びながら、水の大切さや不思議さを学ぶ水源の郷・朝倉市ならではのテーマパーク。アクアカルチャーゾーン、グリーンスポーツゾーン、水辺のふれあいゾーンの3つのゾーンに分かれており、屋外では子どもたちに人気のローラースライダーや緑あふれるコミュニケーション広場など自然とたっぷり楽しめます。

交通 西鉄・甘木鉄道甘木駅より車で15分/大分自動車道 甘木IC又は朝倉ICより車で20分

キリン花園

約7haの広大な敷地内で、秋にはきれいなコスモスが咲き、楽しめます。

交通 甘木鉄道大刀洗駅より徒歩15分/甘木観光バス三輪線「甘木中央」乗車「キリンビール前」 降車

朝倉の揚水車群

菱野の「三連水車」、三島の「二連水車」、久重の「二連水車」の7基の水車が稼働しており、その数は日本最多です。水を供給する範囲は約35haに及び、平成2(1990)年に「堀川用水及び朝倉の揚水車群」として国の史跡に指定されています。

朝倉の年中行事

甘木バタバタ市

1月4日、5日
朝倉市甘木772 安長寺

甘木安長寺に疱瘡(天然痘)除けと子育て祈願の祭りとして、また物々交換の市として奈良時代より現在に伝えられています。疱瘡除けの豆太鼓=バタバタを販売したことからバタバタ市といわれます。バタバタとは、幼児の顔が描かれた縁起物の豆太鼓のことです。
門前初市として何百年も続く行事です。

■お問い合わせ先
 あさくら観光協会 0946-24-6758

泥打祭り

3月第4日曜日
朝倉市杷木穂坂396 阿蘇神社

例祭は、泥打祭りと呼ばれ、福岡県の無形文化財に指定されている奇祭です。泥土をとって、12名の子供達が、よろめく代宮司めがけて投げつけ、代宮司の身体に泥が多くつくほど、その年は豊作であるといわれています。

■お問い合わせ先
 道の駅「原鶴」インフォメーション 0946-62-0730

秋月春祭り

3月下旬の日曜日
朝倉市秋月野鳥 梅園公園

秋月城跡の梅園公園で、満開の桜の季節に開催される秋月町民総出のお祭りです。
町内を練り歩き、秋月どんたくとも言われています。
林流抱え大筒の演武と光月流太鼓の披露、ステージイベントなどが行われます。

■お問い合わせ先
 あさくら観光協会 0946-24-6758

秋月杉の馬場通りの桜

3月下旬〜4月上旬
朝倉市秋月野鳥 杉の馬場通り

清流と山に囲まれ筑前の小京都と言われる城下町秋月。ここを訪れる観光客のメインストリートが杉の馬場通り。直線約500mの両側には200本の桜の木が並び春には「桜のトンネル」となり、多くの観光客で賑わいます。夜間ライトアップもあり、夜桜を楽しむことができます。

■お問い合わせ先
 あさくら観光協会 0946-24-6758

夕月神社の桜

3月下旬〜4月上旬
朝倉市杷木古賀 夕月神社

高速大分自動車道杷木インター北側の丘陵地に夕月神社があり、鳥居から神殿までの約120mの参道に約200本の桜が植栽されています。夜間ライトアップもあり、夜桜を楽しむことが出来ます。

■お問い合わせ先
 あさくら観光協会 0946-24-6758

原鶴温泉 川開き(花火大会)

5月20日を過ぎた最初の木曜日
原鶴温泉

筑後川の夏の風物詩、「花火大会」と「鵜飼」。例年4000発ほど花火が打ち上げられる花火大会が行われます。また、鮎漁解禁日5月20日より9月末日まで鵜飼を楽しむ事ができます。

■お問い合わせ
 原鶴温泉旅館協同組合 0946-62-0001

甘木祇園山笠

7月13日〜15日
朝倉市甘木873-5 須賀神社

約300年の伝統を持つ須賀神社の祇園祭、夏祭りの一環として行われています。
疫病が流行した際、神輿を作り、ご神体を遷して街中を練りまわしたことが始まりといわれ、高さ3mのひき山笠2台の勇壮さは圧巻。

■お問い合わせ先
 須賀神社 0946-22-2249

三連水車のライトアップ

8月13日〜15日(予定)
朝倉市菱野  三連水車

朝倉市の国指定史跡「堀川用水及び朝倉揚水車」の一部である三連水車では、お盆の夜、ライトアップを実施します。
ライトアップは、お盆で帰省する人たちに地域のシンボルを見直してもらおうと、10年前から地元住民が取り組んでいる恒例行事であり、赤、黄、緑の光が三連水車を鮮やかに照らし、昼とはまた違う風景を見ることができます。

■お問い合わせ
 朝倉市商工会 0946-52-0021

夏まつりあさくら

8月下旬
朝倉市田中 田中の浜グラウンド

朝羽大橋のふもとに、約1000発の花火が打ち上がる花火大会です。
市内で唯一の一尺玉10連発は迫力満点で、夏の夜空を鮮やかに彩り、見ごたえ十分です。
会場には露店が並び、毎年多くの観客で賑わいを見せます。

■お問い合わせ
 朝倉地域コミュニティ協議会 0946-52-1113

甘木川花火大会(灌頂法要会)

8月下旬
朝倉市小石原川甘木橋下流

8月下旬、施餓鬼供養と家内安全を祈願し開く催しです。花火大会(約4000発)がメインイベントで、河畔には露店もずらり勢揃い。多くの見物客でにぎわいます。

■お問い合わせ
 朝倉商工会議所 0946-22-3835

キリン花園 コスモス

10月中旬
朝倉市馬田3601 キリン花園

約7haの広大な敷地内で、秋にはきれいなコスモスが咲き乱れ、多くの観光客で賑わいます。

■お問い合わせ先
 あさくら観光協会 0946-24-6758

あさくら祭り

11月中旬
ピーポート甘木周辺

水と緑・歴史と自然が溢れる朝倉市で催し物いっぱいの市民祭りが行われます。
毎年楽しいイベントが盛り込まれ様々な体験コーナーや朝倉市民による特産飲食ブースが並びます。

■お問い合わせ
 あさくら観光協会 0946-24-6758

秋月城跡黒門の紅葉

11月下旬〜12月上旬
朝倉市秋月野鳥 黒門周辺

秋月城跡黒門の周辺は、紅葉の名所であり、約20本のカエデと黒門とのコントラストは大変美しいです。紅葉のシーズンには観光客やカメラマンがたくさん訪れる場所としても知られています。

■お問い合わせ先
 あさくら観光協会 0946-24-6758

おしろい祭り

12月2日
朝倉市杷木大山  大山祗神社

毎年12月2日に行われる全国的にも変わった珍しい祭り。
おしろいの顔へのつき具合で来年の「作柄」を占います。また、家に帰るまで落としてはならず、火の中に入れると火事になり、帰って牛馬の飼料にまぜて飲ませると、無病息災だといいます。

■お問い合わせ先
 道の駅「原鶴」インフォメーションセンター  0946-62-0730

甘木盆俄

10月下旬
ピーポート甘木

元禄12(1699)年、原喜左ヱ門が子どもに踊りを教えて祇園社の開山式に奉納し町々を巡演した風流がやがて歌舞伎として演じられてきたのが始まりです。現在は、甘木盆俄保存会による保存公演が続けられ、市の無形民俗文化財に指定されています。

蜷城くんち

10月21日
美奈宜神社(林田)

秋月種時(秋月氏14代)が永正6(1509)年に社殿を再興した時から続く、無病息災、五穀豊穣祈願のお祭り。

三奈木くんち

10月下旬
美奈宜神社(荷原)

祭りに奉納される御神幸行列が寺内橋をゆっくりと優雅に渡るあたりが見どころです。

秋月雛めぐり

2月~3月
秋月城

秋月城の長屋門の石段に雛人形を並べ、ひな祭りを祝います。雛人形で華やかに彩られた古都の風情が楽しめます。

朝倉の工芸品

草木染

自然に恵まれた秋月ならではの息づいた伝統の技といえる「草木染」
茜、藍、栗、葛、ヨモギ、ススキなど身近な草花や木を用いて秋月の自然そのままの色合いを引き出します。その色のあざやかさは、まさに芸術品です。

手漉和紙

秋月黒田藩の奨励産業で、武家の内職として発展した秋月和紙。
冷たく清らかな山間の清流により、引きが強く、しなやかで独特の肌触りが特徴です。

甘木絞り

甘木絞りは、「福岡藩民政誌略」(1887年)の中に、「甘木の木綿絞は、博多より伝えしか。今に至ては其盛なる事、博多に愈れり」とあるように、博多絞りからの伝播だったようです。博多絞りも甘木絞りも、やはり江戸時代からの長い歴史をもっていたものらしく、初めは「筑前絞り」として売り出されていたが、大正13年頃より「甘木絞り」の名で売り出されるようになったそうです。

朝倉の味・ぐるめ

淡水のり(スイゼンジノリ)

味わうと、ほのかに漂うさわやかな清流の香りとゼリーのような独特の触感。学名を「スイゼンジノリ」という淡水のりで、清らかな湧水にしか生息しません。現在では全国で唯一、朝倉市屋永の黄金川だけで育まれる、極めて貴重な自然の恵みです。
このスイゼンジノリを自然乾燥させたものはその希少性と上品な味わいから秋月黒田藩の献上品とされていました。今も200年前とほとんど変わらぬ伝統的な製法で1枚1枚丹精こめてつくられています。

秋月で葛の製造が始められたのは江戸中期と伝えられます。文政元年(1818年)高木吉兵衛が上方に赴き、数年かけて紀州保田葛の製法を学び帰り、さらに大阪から職人を呼んで吉野葛の製法も取り入れて良質の葛粉が作られるようになりました。
黒田藩や幕府への献上品にもなり、全国に名を知られました。現在も九州葛生産の中心であり、良質な品質が受け継がれています。

棒飴

特産の三奈木砂糖・麦粉・黄粉・生姜などの風味を生かし、米ぬかにいけた手作りの棒飴です。 文化7年秋月目鏡橋架橋工事に、長崎から来た石工により伝わったといわれる製法がそのまま現在に生きます。

蒸し雑煮

朝倉地域に伝わる蒸すタイプの珍しいお雑煮。江戸中期、長崎に伝わった茶わん蒸し料理が長崎警備をしていた福岡藩に伝わり、養鶏が盛んなこともあり卵を使う茶わん蒸し料理が広まったとされます。江戸後期には、秋月藩も長崎警備を代行し福岡藩とも親密だったため、特に朝倉地域に広まりました。当時貴重だった卵を使う「茶わん蒸し料理」がお正月のご馳走「お雑煮」と合わさり、より贅沢な「蒸し雑煮」が生まれました。

フルーツ

朝倉市は、きれいな水と空気に恵まれた環境のもと、甘くて美味しいフルーツを生産しています。また、夏から秋にかけては、フルーツ狩りも楽しめます。

博多万能ねぎ

筑後川の清らかな水と肥よくな土地で育っているため、他の産地のねぎに比べても品質、棚もちが良いと言われています。

交通
秋月へは、甘木鉄道甘木駅より
甘木観光バス秋月線で20分
問い合わせ
朝倉市商工観光課
TEL:0946-52-1428 / FAX:0946-52-1510
E-mail: syou-kankou@city.asakura.lg.jp
URL: http://www.city.asakura.lg.jp/

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